近未来少年少女
……………………
…………
『ユウキー!!!』
微かに聞こえた声、それは遠くの方からだった
……………?
気のせいかかな?なんて思っていると…………
『ユウキ!!』
足音と同時に息を切らせて現れたのはカオリ
『カ、カオリ!?ど、どうしたの?』
ゆっくり座っていた腰を上げた
『ハァー…ハァー…や、やっと見つけた』
どこから走って来たのか分からないけど、ものすごくカオリの息が上がっていた
『だ、大丈夫……?』
顔を覗き込むと…『大丈夫ー…大丈夫!』とカオリは胸に手を当てた
全然大丈夫…じゃなさそうだけど……
『そんな焦ってどうしたの……?』
明らかにただ事ではない雰囲気
カオリは息が整わぬまま、必死に言った
『ユウキ大変なの…!ちょっと来て』
大変なの……ってな、なにが……?
俺は強引に手を引かれ、ある場所へと急がされた