近未来少年少女
『いや…なんとなく』
俺は頭の中で見えた映像の事を、リーダーに話さなかった
それが事実か分からないし、もし本当だとしたら……
やっぱり隠したい事なのかもしれない
だからリーダーにこの質問をするのは最初で最後
もし誤魔化したり、違う答えが返ってきても俺は受け入れようと思っていた
だけど…だけどリーダーは
『俺とカシワギはな……………
友達だったんだ』
隠さずに教えてくれた
俺は何だか無性に嬉しくて、それと同時に俺の中に聞こえた声が、映像が真実であった事を知った
“俺とカシワギは
友達だったんだ”
リーダーの口から改めて聞くと、それが事実だとしてもなんだか信じられない
『って言ってもどこから話せばいいのかな…。』
リーダーは苦笑いしながら顔をポリポリ掻いた
『長くなってもいいよ。
俺ちゃんと聞くから』
リーダーの口調や様子からして、一言では言い表せない関係がリーダーとカシワギにはあると思った
そしてリーダーはゆっくりと話し始めた
………………
……