近未来少年少女



『ユウキ!』

突然担任に呼ばれ慌てて携帯を閉じた

『な、なんすか?』


やべ…携帯バレたかな…

バレると没収されんだよな……………


『カオリは?』


『え?カオリ?』


予想外の事を言われ、俺はカオリの席に目を向けた

そこは空席だった


『今日学校に来てないみたいだけどなんか聞いてるか?』

そう言われて見れば、カオリの姿がどこにもない


『いや…知らないっす』


俺がそう答えると担任は『………そうか』と言った


あいつが休むなんて珍しいな

ってかなんで俺に聞くんだよ…?
なんにも知らないし……

…………………

…………

休み時間になってカオリに電話をかけてみた


プルル…プルル…

……耳元で鳴り続けているコール音

カオリは電話に出なかった

『カオリどうしたんだろうね?』


隣でフクが心配そうな顔をしていた


『さぁ…風邪じゃね?』

俺は平然と答え、コール音を止めた

そのついでにフクに朝聞こうと思っていた事を聞いてみる事にした



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