近未来少年少女
┗大切な人
………………
………
俺はその後もメグの後ろを黙々と歩いていた
なかなか足を止めないメグにある疑問が浮かんだ
ってか……どこに向かって歩いてるんだ?
俺の心の声が聞こえたかのように、タイミング良くメグが振り返った
『ってかあんたいつまで付いてくるのよ?』
『え?え…………?』
予想外の言葉に対処できない俺
『だ、だってメグが行くわよって言ったから…』
そう、俺はメグに呼ばれたから付いて来ただけで………
メグは“分かってないわね”と言わんばかりの顔をして、
『あれはあんたを助けたの。じゃぁカシワギと二人の方が良かった訳?』
………って事は別にメグは俺に用はなかったのか、
まぁ、俺もメグに謝る目的は果たしたし………
……………………
『そっか…じゃぁ俺どっか行く………』
言葉がいい終わる前に、メグの言葉が覆い被さった
『夜になったら……』
『?』
『夜になったら迎えに行くから』
え?夜になったら…って?
え…ど、どーゆーこ…
俺が聞き返す前にメグはスタスタと歩いて行ってしまった………………
……