近未来少年少女



俺はカオリを椅子に座らせ、聞いた


『なんで俺を待ってたの?』

何時間も一人で……なんか重要な話しがあるのかな?
カオリはただ一言『何か不安で…』と漏らした


不安……?まぁ…確かにな、
あんなダイキ組の状況を見たらそんな気持ちになってもおかしくない

しかもゲンタは抜けちゃったし…


俺は本当の理由を知ってるけど、知らないカオリが不安に感じるのは当たり前の事


『このままみんなバラバラになっちゃうのかな…?』
ボソッとカオリが言った


俺はカオリの向かいの椅子に座りながら、
『強制は出来ないからな…。でも俺はずっとリーダーの仲間で居るよ』と返した

みんなが今どう思ってるか分からないけど……

例え何があっても俺はダイキ組で居続けたい


『うん…私も……私もダイキ組に居たい!』

カオリがやっと安心した顔をした


そんな様子を見て俺が微笑んでいるとカオリが、

『私ねユウキになら何でも話せる…なんでだろ?』と首を傾げた

なんでだろ………って俺に聞かれても…

まぁ…頼りにしてくれる事は嬉しいけどね……………………
……………
…………微妙な沈黙


ってかいつもカオリと二人で話すと変な空気になるんだよな………

前もそうだったし



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