近未来少年少女

……………………
……………
………

メグはいつも通りスタスタと歩く、目的地も言わずに……

『ね…ねぇ
どこに行くの?』

すると俺の予想を越えた回答が返ってきた

『九番街!』


え………
き、聞き間違いかな?

『……今なんて…?』


『だーかーら九番街!』


きゅ、九番街!?な…なんで……??

九番街ってカシワギの縄張りじゃん………!

俺はもうあそこに行きたくないんだけど……
つーか何で行くの?

…………………
……………
俺の意思なんて聞いてくれる訳がなく、気が重い中俺は黙って付いて行った


五番街から九番街まで歩き、メグは他の人の目から見ても目立つらしく注目を浴びていた

その後ろを付いて行く俺
……なんか恥ずかしい


九番街の近くまで来て、あの独特の爆音と眩しいぐらいのイルミネーションが光っていた

またここに来るとは………

メグは慣れた様子で九番街に入って行こうとした


『ちょ、ちょっとメグ…!勝手に入っちゃまずいんじゃ…』


“次入ったら殺す”


カシワギの言葉が俺の頭によぎった


『なんであたしがあいつのルールに従わないといけない訳?』


そう言ってメグは九番街へ入って行った

お、おい………



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