近未来少年少女
………………………
…………
ブーブーブー
鈍いバイブ音が枕元で鳴る
ブーブーブー……………
ブーブーブーブー
あーなんだよっ、電話かよ!
鳴り続ける携帯のせいで、気持ちいい夢の中から一気に目が覚めてしまった
渋々携帯を見ると着信【フク】と表示されていた
フクは一番の親友で同じ学校、
同じクラス
お人よしで人が良すぎるのが
少し欠点
でも俺の一番の理解者だ
『もしもし?』
不機嫌な声で電話に出た
『ユウキ?学校来ないのかよ?
もう昼だよ!』
は……?ひ、昼…?
そっと携帯を耳から離して画面の時計を確認した
“12:15分”
じゅ、12時!?やべー!!
少し寝るつもりが寝過ぎた!
『今から行く!』
フクと繋がる携帯を勢いよく切って急いで支度をした