近未来少年少女
見慣れた町、いつも通学で通っていた道を歩く
………………………
…………………
……………
『ユウキ………』
そんな中、微かに聞こえた懐かしい声
一瞬で高鳴る想い、俺の消えかけていた記憶の糸が一気に繋がる
…………ッ
バッと勢いよく振り向いた
『フク……』
声振り絞って言った
振り向いたその先には、ずっと待ち望んでいたフクの姿があった
少し前より痩せたかな?髪も伸びてる
本当に……本当に………
フクが目の前に居る
『ユ、ユ…ユウキ!!!』
嬉しすぎて、信じられなくて放心状態だった俺の耳に響くフクの声
フクは足早に俺に駆け寄って来た
『…本当に…ユウキだよね?』
俺の顔をまじまじと見て確認する
会えた事の嬉しさより、信じられない気持ちの方が上回ってるのはフクも一緒みたいだ
『…うん。本当に俺だよフク』
“突然居なくなってごめん”
“元気だった?”
“俺は今まですごい所で生活してたんだ”
たくさんたくさん話したい
たくさんたくさん話しを聞いて欲しい
だけど今は“会えて嬉しい”その気持ちで胸がいっぱいだった