近未来少年少女

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家の中に入って一息つく間もなく､本題を切り出した

『おふくろ…ちょっと聞きたい事があるんだけどいい?』

ソファーに腰掛け､俺は重たい口調で言った


『な､なによ…?』

真剣な顔に戸惑うおふくろ

『帰ってきたばっかりでこんな事聞くのもアレなんだけど…』

俺だってもっとゆっくりしたいし､体だって休めたい

おふくろにちゃんと話さなきゃいけない事もあるけど……まずはこっちの方が先だ


『…なに……?』

おふくろのお茶を注ぐ手が止まった



『俺10年前事故ったじゃん?その時の事詳しく教えて』


突然一年も失踪しておふくろも俺に聞きたい事が山ほどあると思う

でも何よりも先に解決しなくちゃいけない事がある


おふくろの方を見ると明らかに動揺していた


『お､おふくろ……?』


『なんで……なんでそんな事今さら聞くの?』