近未来少年少女
土手に着くと予想通りたくさん人が居た
そんな中お父さんは、
『たまにはこうゆう休みの過ごし方もいいな』
そう言っておもむろに芝生の上に腰を下ろした
それを見て俺もチョコンと隣に座った
ポカポカの太陽を顔に浴びて、気持ち良さそうにしているお父さんの横で俺は見たくなかった光景が目に入ってきた
『おーい!そっちボール行ったぜ!』
『パスパス!!これで決めれば同点♪』
『ちょ、足速すぎ、ずりーよショウタ!!』
聞き覚えがある声
それは同じクラスの数人が、楽しそうにサッカーをやってる姿だった
学校以外でもみんなで遊んでるんだ……少なくとも今は会いたくなかったな………
“みんなに気付かれませんように”と心の中で思いながら目を背けた
まぁ…気付かれても、もう誘って来たりしないと思うけど……
…………………
俺の様子が変わった事に、お父さんはすぐ気付いた
『あれ、ユウキの友達か?』
少し離れた場所でサッカーをやってるみんなを見ながら、お父さんは聞いてきた
『………友達……じゃないよ』
俺はボソッと言い返した
『みんなとサッカーしたくないのか?』
お父さんは次々と俺が触れられたくない事を聞いてくる
俺はまたボソッと『別にしたくない』と素っ気なく返した、すると…………
『なんで?』とまたまた疑問系の質問が、
俺はそこまで深く聞いてくると思ってなくて……すぐに返答出来なかった
それでもお父さんは、
『なんでしたくないの?』と聞いてきた
な、なんでって…………
……………
だって…だって……
『俺サッカー下手だもん』