近未来少年少女


“友達は作るものじゃなくて、いつの間にかなってるもの”

俺は力強く頷いて、お父さんと指切りをした

この日から休みの日になると、お父さんはサッカーを教えてくれた


苦手だったサッカーが、日に日に得意なものになっていった

サッカーを通じて、クラスの友達とも馴染めるようになった


いつの間にかみんなにサッカーを“教えてくれ”と言われるようになって………
それをお父さんに言ったら自分の事のように喜んでくれた、そして………

お父さんは俺にサッカーボールをプレゼントしてくれた


泥も傷もついてないそのサッカーボールに最初にした事、それは

“2年2組 ユウキ”

黒いマジックでお父さんに名前を書いてもらった


今までは家にあった古いボールで練習してたけど……
これからはこれが“俺のボール”


そしてこれが……

あいつに繋がっていくー…



< 361 / 599 >

この作品をシェア

pagetop