近未来少年少女
“友達は作るものじゃなくて、いつの間にかなってるもの”
俺は力強く頷いて、お父さんと指切りをした
この日から休みの日になると、お父さんはサッカーを教えてくれた
苦手だったサッカーが、日に日に得意なものになっていった
サッカーを通じて、クラスの友達とも馴染めるようになった
いつの間にかみんなにサッカーを“教えてくれ”と言われるようになって………
それをお父さんに言ったら自分の事のように喜んでくれた、そして………
お父さんは俺にサッカーボールをプレゼントしてくれた
泥も傷もついてないそのサッカーボールに最初にした事、それは
“2年2組 ユウキ”
黒いマジックでお父さんに名前を書いてもらった
今までは家にあった古いボールで練習してたけど……
これからはこれが“俺のボール”
そしてこれが……
あいつに繋がっていくー…