近未来少年少女
……………………
………………っとその時、静まり返った空間の中でガラッ!っと妙な音がした
………?
恐る恐る音がした方を見ると……
……………………
病院の窓が半分だけ開いていた
それは間違いないミノルの部屋の窓
まさか……と思いながら少しずつ近付いた
すると……向こうも恐る恐る窓から窓から顔を出した
暗くてよく見えない…
『ミ、ミノル………?』
小声で呟いた
大声を出して確認したい所だけど、今は夜だしさすがに迷惑だろう
そう思いながら窓を開けたのがミノルであって欲しいと願った
俺はいつの間にか、秘密の扉を使って病院の敷地内に入っていた
足元が暗くてどこが道なのか分からない
なんとなく草らしきものや、明らかに雑草ではない花を踏んだ気がする…
ごめんなさい…と心の中で謝り、ミノルの部屋の真下へとたどり着いた
『ミノル?ねぇ…ミノルでしょ?』
三階の部屋を見上げ、最低限の声で話しかけた
窓はまだ開いていた…が、人影は見えなかった
暫くして、トンッと俺の頭に何かが当たった
ん……?な、なに……?
当たった場所を手で触ったけど何もない
痛くないけど、確実に今なにかが……
目線を下にずらすと……そこには小さなメモ用紙が一枚、飛ばないように軽く丸めて落ちていた
俺はそれを手に取って広げ、月明かりに照らして書いてある文字を必死に読んだ
そのメモ用紙にはこう書いてあった