近未来少年少女
俺は手すりに手をかけながら、階段を一段一段登って行った
一様、足音を立てないように気を付けながら……
近付くにつれてミノルの顔を肉眼ではっきりと認識する事が出来た
ミノルは相変わらずキョロキョロしている
一歩一歩と慎重に足を運び…………………
…………
俺はミノルにたどり着いた
ミノルはドアを押さえながら、俺を病院の中へと誘導した
病院の中は外よりも薄暗くて、足元を照らす小さな非常灯だけが唯一の明かりだった
でもなんてゆーか…やっぱり夜の病院って………
『な、なんかお化けとか出そうだね…』
苦笑いでミノルに語りかけると、そこには誰も居なくただ長い廊下が続いていた
え…あ、あれ…………ミ…ノル………?
え…ちょ、本気で怖い………!!!
『ミノ…………』
我を忘れ声を出そうとした時、誰かに腕を掴まれた
ゾクッと悪寒が走り“ぎゃぁ”と叫ぼうとしたが速攻で口を塞がれた