近未来少年少女
『よっ!』
俺は肉眼でミノルの姿を発見して声をかけた
…………?
俺はミノルのいつもと違う変化に気付いた
『そんなに走って来たの…?』
ミノルは肩で呼吸する程、息が上がっていた
額には汗、マラソンでもしてきたのかと思う程だった
『ハァ…ほら…天気が悪いでしょ?ハァ…ッ…ハァ…雨が降って来たらサッカー出来ないし…だから急がないとって…』
必死に呼吸を整えながらミノルは喋った
急がなきゃって………
例え走ってここまで来たとしても、病室から公園までたった数分の距離
多少息切れはするかもしれないけど……こんなに…?
『ハァ……ハァ……』
ミノルが胸に手を当てて、うつ向いた
『ちょ……大丈夫かよ?病院に戻った方が……』
『大丈夫、大丈夫!』
ミノルはありったけの声を張り上げた
大丈夫って……全然大丈夫じゃなさそうだけど…