近未来少年少女
“悩みは何か?”
そうやって聞かれたら数えきれない程ある
一つ解決すれば、また一つ悩みが増えていく
そんな中で、俺自身の悩みではないけど
ミノルとおじさんの事は前から気になって仕方がなかった事だった
俺なんかよりミノルの方が悩みは多いかもしれない
ミノルはいつだって弱音を吐かないから
そんなたくさんの悩みの中で、俺は一つでもミノルの心を軽くしてあげる事ができたのかな?
それを確かめる方法はないけど
ミノルの笑顔を見て俺の心は少し軽くなった
あの広い部屋で、もう一人ぼっちではないんだなって思うと
なぜか心が軽くなった
なんでかな?上手くは言えないけど
“俺が居なくても大丈夫”
頭の中で過った言葉
俺は神様じゃないし、未来を見る事はできないけど
もうすぐミノルとの別れがやって来る
隣で笑ってるミノルを見ながらそんな風に思ったんだー…