近未来少年少女
………………………
……………
俺は四番街に向かっていた
“これだけ広かったらいっぱいサッカーできるでしょ?”
あの日、ミノルがそう言って書いてくれた広場
ミノル……………
あの公園より何倍も広い空間で、またおもいっきりボールを蹴ってよ
“はは…!ユウキ見た?僕にも出来るんだ……僕のこの足でも高く飛ばせる力がまだ残ってるんだね”
あの嬉しそうな笑顔でまた笑って
“ここは空気が悪いから息苦しいんだ。もっと……もっと別の世界に行く事が出来たら僕は苦しくないのに”
ミノル………………
もう苦しまないで
お前は病気じゃない
お前の心臓はもう苦しくないだろ……?
ねぇ……窓から見ていた太陽はここにはないよ
お前が出たかった外の世界はこの世界なの?
違うだろ……?
晴れ渡った青空をお前は見上げて見れる
もう見上げていいんだよ
ミノル…………