近未来少年少女
ミノルはメグの体を離し、改めて周りを見渡した
『僕は……こんな大勢の人をこの世界に閉じ込めていたのか……』
ミノルの表情は罪悪感と後悔で道溢れていた
『閉じ込めてた……?ふざけんな』
その言葉を聞いたカシワギがミノルに詰め寄った
ビクッとしたミノルの横で、メグが肩を抱く
『ちょっと……』
メグがカシワギをなだめ、リーダーが間に入ろうとした時
『助けられたの間違いだろ?』
ミノルは思わず顔を上げた
カシワギはミノルの頭に手を置いた
『ここに居る奴らはお前に救われたんだ。悩みも苦しみもない夢の国に連れて来てくれたのは紛れもないお前だ』
メグが頷く、リーダーが笑う
『で……でも僕は…………………』
『ミノル』
俺はミノルの目を見つめた
『いいんだよ理由なんて…それが“今”に繋がっていれば』