近未来少年少女


……………………
……………

ガラッ


教室のドアを開けると、丁度昼休みの時間でザワザワとしていた


『あー!やっと来たな』


すぐに近付いて来たのは、さっき電話をかけてきたフク

俺は自分の席にカバンを置いた


周りを見ると皆まだ昼ご飯の真っ最中だった

グゥ……


それを見た瞬間、腹の音と同時に今日はクリームパン一個しか食べていない事に気付いた


腹減ったな……


『フク昼食った?』


コーラをゴクゴクと飲んでる
フクの方に目を向けた


『食べたよ』と満足そうな顔をしているフクにすぐさま問いかける

『何食べたの?』

すると

『えーと学食でカツ丼とポテトとクレープと…』

手で数えながら答えた


どんな組み合わせだよ…


『あー後、プリンも食べたよ!』


そう言ってまたコーラを飲んだ

『食いすぎだろ!
どんな腹してんだよ』


フクのお腹を触ると、ぷっくりと丸くなっていた


『ちょ、やめてよー』

そう言いながら避けた時、フクは思わず飲んでいたコーラをこぼした



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