近未来少年少女
七番街に着いて、“遊びの街”と言われるだけあって今までの光景が嘘のように人で賑わっていた
この世界の住人達…
みんな選ばれた奴らなんだ……
俺はすれ違う人みんなの顔をチラチラと見ていた
そんな中、『着いたぜ!』とゲンタの足が止まった
そこにあったのはものすごいでかいゲームセンター
爆音の音楽と、ゲーム機の色んな効果音
ゲンタはスタスタとお気に入りのゲーム機に座ってゲームを始めた
女子達はUFOキャッチャー、ノリはコインゲームをやっていた
ここのゲーム機全てがタダ
人気があるゲームセンターらしくて色んな人が騒いでいた
『どうだ?』
うるさい店内でリーダーが声を張った
『すげー…』
俺の声は完全に店の音楽でかき消されていたが、
リーダーは優しくニコッと笑った
俺はとりあえず面白そうなゲーム機に座ったみた
………………
でもゲームが始まらない
…………?
横を見ると数字が書かれた押しボタンを発見した
あっ…そう言えば………………
“この世界の商品は自分のナンバーを入力して買える”
カオリがそう言ってた事を思い出して、俺は自分のナンバーを入力した
《087》
するとすぐにゲームが始まった
へぇ…本当にすごいな
関心している俺の後ろから、怪しい奴が近付いて来てるなんてこの時はまだ知らなかった