嘘恋関係
驚いている私に時田君は全然気付かずにいる。
すると、時田君がいきなり
「誰か彼女の振りしてくれる人
探さないと…」
と言ったのを聞いて私はとっさに
「私、やります‼︎
時田君の彼女の振り‼︎‼︎」

「は? え? 誰??」

「1年3組 神田 未桜です。」

「で、君は俺のこと好きなの?」

「いいえ。 私だけ友達の中で彼氏がいなくてどんな感じか気分を味わって見たくって!
あれですよ。うそカノですよ‼︎」

私はとっさに嘘をついた。
自分でもびっくりしてるまさかこんなことを口走るなんて、でも時田君の視界に入れるならいいと思った。

「じゃあ、やってよ!
そのうそカノってやつ」

こうして私達の関係が始まった


< 5 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop