続*俺様王子とキケンな契約!?
こうして神矢くんと二人並んで登校できるなんて本当、夢のよう。
前までは秘密の関係だったから
時間をずらして学校行ってたな…
並んで校門を抜けると、生徒がざわめく。
そりゃそうだ。
学園の王子様がこんな一般の普通女子と付き合ったら誰でも驚くよね。
最初のうちはすごく騒がれていたけど、数日経つとそれもあまりなくなった。
相変わらず、女子たちからの視線は少し怖いけど……
前みたいに、神矢くんにベッタリくっつく女の子はいなくなった。
「あ、バカップル、おはよ。」
その声に前を見ると昇降口で理沙がニヤニヤしながら立っていた。
「ば、バカって……」
すると、神矢くんはあたしの頭に腕を置いた。
「バカはコイツだけで十分だろ」
え!?
「まあ……そうね。」
なんて、二人はあたしをおいて行ってしまった。
「ちょ、ちょっと待ってよっ!」
彼女を放置するってどういうこと!?