続*俺様王子とキケンな契約!?
「じゃあ、神矢に一緒にいたいの…って言いなさいよ。」
「い、言えるわけないじゃん!!」
そんなことまた言ったらバカにされるだけだよ。
今日だってからかわれたし……
それにまだ、あたしにはたくさん不安要素がある。
恋人同士になったのに、恋人らしいこと何にもしてないし……
デートだってしたいのに。
マンションの上の階に神矢くんがいるんだってわかっていても遠く感じる。
むしろ、同居していたあのときの方がよっぽど近いよ。
そんなあたしの不安を悟ったのか、理沙は肩を叩いた。
「そんなに悩むんならちゃんと相手に言った方がいい。言わなきゃ伝わらないし。あんたたちはまだ始まったばかりでしょ?焦ることないよ。」
確かに、そうだよね。
理沙の言う通りだ。
あたしたちはまだ始まったばかり。
少し、あたしは考えすぎだったかもしれない。