続*俺様王子とキケンな契約!?



一人、食器の洗い物をしていると
ちょうどお風呂あがりらしい聖がやってきて冷蔵庫を開く。

ペットボトルの水を飲むと、聖はあたしの方を振り返った。



「何、さっきから拗ねてんの?」



わしゃわしゃっとタオルで髪を拭く仕草に少しドキッとしてあたしは視線を逸らす。


「べ、別に拗ねてなんかないし。ただ…やけに渉と仲いいんだなって」


ってこんなこと言ってると男相手にヤキモチ妬いてるみたいじゃん。


仲良くして欲しいと思っていたのになんだか矛盾。



「ああ、話すと打ち解けたつーかアイツなかなかいいヤツじゃん」


そんなこと言ったら慶樹くんが妬いちゃうよ。

なんて、本当はあたしもだったり…


あたしは洗い物の手を止めて聖に向き直る。


「一つ聞いてい?…女の子好きだよね?無類の女好きだよね?」


何の質問してるんだろうか、なんて思いつつそう聞いていた。


は? というような顔をして呆れるように聖は笑う。



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