続*俺様王子とキケンな契約!?
「俺様王子が買い物……プッ」
にやけるどころか笑っちゃうよ!
理沙や慶樹くんに言えば大笑いだよね。
神矢くん、怒りそうだから言えないけど。
「あ?何ニヤけてんだよ」
怪訝そうな神矢くんの隣に立って思った。
多分、神矢くんはきっといい旦那様になるって。
何年も先、その隣にあたしもこうやって立てたらいいな……
夕食を終え、テレビを見ながらまったりしていると神矢くんは立ち上がった。
「んじゃ、もう帰るな。まだ寒いんだからさっきみたいにソファーで寝んじゃねぇよ」
「あ、うん…」
もう、この時間が終わってしまう。
もう少し、もう少しだけ……
一緒にいたい。
そんな思いであたしは神矢くんの服の裾を掴んだ。