続*俺様王子とキケンな契約!?
◆ヤキモチ爆発!?
【聖side】
6月上旬。
無駄に晴れ渡った空。
くっそ、予報じゃ雨つってだろ。
しかし、ベランダにてるてる坊主を作っていた芽衣を思い出し少し笑った。
「へい、聖お前応援団だからこれ着ろよ」
そう言って慶樹に白い学ランを渡された。
「は?何だよこれ」
つーか、応援団って何だよ。
そんなもん入った覚えねぇけど。
「開会式始まるぞ!」
慶樹に言われグラウンドに出ると学園長がちょうど挨拶をしているところだった。
「では、選手宣誓してもらいましょう。3-A 一条零士くん、神矢聖くん壇上までお願いします」
選手宣誓?
「ほら、聖!これ来て出ろ!」
訳もわからないまま白い学ランを着せられる。
そのまま壇上に向かうと対面から零士が黒い学ランを来て歩いて来ていた。
二人で前に出たときには女どもの歓声が最高潮になる。