続*俺様王子とキケンな契約!?



「あ、あのっ、神矢センパイですかっ」



俊太と呼ばれるガキはオレを見上げながら力いっぱいに言う。


何だコイツ……


「……ああ、そうだよ」



後輩か?知らねぇけど。

一応優しく言うと、目の前のガキは顔を真っ赤にさせて口を開いた。



「め、芽衣センパイのことは心配いりませんからっ!お、おれが芽衣センパイをり、リードしますからっ!」



芽衣?リード?


……何の話だよ



ガキは硬直しながらも変な走りでグラウンドに戻って行った。


何だったんだ…?


芽衣、という名前を気にしつつもオレは保健室に向かって歩き出す。


女たちを払って何とか保健室の前まで来ると先客がいるのか中から声がした。




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