続*俺様王子とキケンな契約!?
「この前芽衣にも言ったんだけどよ、お前ら本当に付き合ってんの?」
その声に視線を上げると渉は複雑な表情をしていた。
「何、オレが遊んでるようにでも見える?」
冷静に言うと渉はフッと笑う。
「いや、別に疑ってるわけじゃねぇよ。けど…余裕すぎねぇ?」
「……何が言いたい」
冷静に保とうとしても、芽衣のことになるとダメらしい。
「だから、ほったらかしにしてっと奪われるぞって言ってんの。男と肩組んでても何とも思わねぇの?」
「……だったら何だ。あんなもんただの競技にしか過ぎねぇだろ。転けたのだってハプニングで…」
「へぇ、じゃあたまたま風呂上がりのアイツと鉢合わせたってのもハプニングで片付けていい?」
フッと勝気に渉は微笑んだ。