続*俺様王子とキケンな契約!?
「……は?お前っ」
「言っとくけど、アイツの裸なんて知ってるし今更何とも思わねぇよ。でも、アイツは昔っから無防備すぎんだよ、オレじゃなきゃとっくに喰われてる」
あのときか…
親父に呼び出され帰りが遅くなった日だ。
あの日からだ、アイツが急によそよそしくなったのは。
あのチビ…ふざけんな
誰が他のヤツに見せていいつったよ。
拳をギュッと握りしめると渉は嬉しそうに口を開く。
「さっきまでの余裕はないみてぇだな」
「バーカ、言っとくけどなアイツに関して余裕なんてねぇよ」
「フッ、それ芽衣が聞いたら喜ぶんじゃねぇの。でもな、オレはお前らのラブラブ見にここに来たわけじゃねぇんだわ。オレだって遠慮しねぇから」
渉はそれだけ言ってオレの前から去って行った。
遠慮?
ふーん、大方見当はついてたけどな。
上等だ。オレだってアイツを手離したりしねぇから。
さあ、どうしようかあのチビ。
またお仕置き……だな。