続*俺様王子とキケンな契約!?



「なーに、ニヤニヤしてんのよ」


理沙は肘であたしを突く。



「別にニヤニヤなんて!」



慌てて否定しようとしたとき零士くんがあたしに向かって走って来た。



「芽衣ちゃん!これ預かってくれない?」



そう、零士くんは綺麗に畳んだ体操着を差し出す。



「うん、いいよ!頑張ってね」



体操着を受け取ると零士くんは嬉しそうにグラウンドに戻って行った。



「芽衣…あんた神矢からもらってんでしょ…一条くんのもって…」



「…え?」


受け取っちゃまずかったかな…と思ったとき後ろから何かを投げられ頭に直撃した。



「ちょっ、何!?」



振り返ると渉が体操着をあたしに投げたみたいだ。


「それ、お前に渡す。絶対勝つから見とけな」



「…はっ、ちょっと渉っ!」



渉はあたしの髪をわしゃわしゃと乱して走って行った。



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