続*俺様王子とキケンな契約!?



何よ、競技中のくせに…


でも…そういうとこ変わってないな。


あたしがいつも不安なとき何かと声をかけてくれるのは渉だった。


バカとか暴言しか言わなかったけどいつだってあたしのこと見てくれて…



渉のおかげで何だか気持ちが楽になった。



競技の結果勝ったのは聖率いる白チームで割れんばかりの拍手歓声で棒倒しは終了した。



女子たちに囲まれる聖の元に駆けつけるとあたしを見つけて腕を掴み引き寄せる。



「聖っかっこよかっ」



「お前、よそ見してたろ」



少し汗ばんだ聖の身体が近づきあたしはドキドキを隠せない。



「よ、よそ見って…」



「…零士からも受け取ったのかよ」



そう言ってあたしの手から零士くんの体操着を奪い取る。



「これはオレが丁寧に返しといてやる」



「ちょっと、渉のも…」


聖は零士くんの体操着を持ったまま姿を消した。


渉の体操着も預かったって言いそびれちゃった。



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