続*俺様王子とキケンな契約!?
「相川理沙ちゃん怖〜い。慶樹くんに嫌われちゃうよ〜?」
胸ぐらを掴んでいた理沙はその手を離そうとはしない。
「脅しかけてるつもり?だったら全然意味ないから。芽衣に謝んなよ!ワザとスパイク履いて芽衣の足踏んだんでしょ!」
「理沙っ、もういいから!」
理沙の大声に周りの生徒が騒ついてすっかりギャラリーが出来ていた。
「ほら、星野さんがそう言ってんだからもうよくね?つーか、マジムカつくんだよね。聖と付き合ってるくせに他に色目使ってさ!アンタみたいな女みんなウザいって思ってんのよ!」
スパイクを履いた女子は理沙の手を払いのけあたしに近づいてきた。
「アンタなんかボロボロになればいいのよ!」
大きく手を振りかざした。
殴られる────!
そう、覚悟して目を閉じたとき
バシン───と大きな乾いた音がした。