続*俺様王子とキケンな契約!?



宮村さんはそう言って掴んでいた胸ぐらを離すとスパイクの女子とその周りの女子たちは俯いたまま去って行った。



「宮村さ…」



「今までごめんなさい」



お礼を言おうとしたとき、宮村さんはいきなりあたしに向けて頭を下げた。



「ずっと謝らなきゃって思ってたのに言えなくて…本当にごめんなさい」



今までの宮村さんからは想像できない態度にあたしは思わず驚いてしまう。



「こちらこそ、助けてもらってありがとう。だからもうおあいこってことで!」



笑顔で言うと宮村さんの目は少し潤んでいた。



「さすが聖の彼女だね。ありがとう。星野さん」



目を真っ赤にさせて笑った宮村さんにやっとお互いのわだかまりが無くなった気がした。



宮村さんを見送って立ち上がろうとしたとき、足の甲の痛さに身体がフラついた。



「芽衣っ!」


そこに理沙が慌てて駆けつけてあたしを支えてくれる。



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