続*俺様王子とキケンな契約!?



一瞬の出来事に目を瞬かせると…



「バカ、なんつー顔してんだ」



いつの間にかあたしの元まで来た聖は軽々しくあたしを担ぎ上げる。



「しっかり掴まってろよ、チビ」



そして勢いよく走り出した。



「ちょっ、大丈夫だから降ろし…」



「うっせ。黙って担がれとけ」



まるで俵を担いで走っているような聖に応援席は笑いと歓声に溢れていた。



ゴールしたときには最下位だったけど、溢れんばかりの歓声があたしたちを包んだ。



「あ、ありがと…ごめんね心配かけ…きゃっ」



一度担いでいたあたしを地面に降ろした聖だったけどすぐにあたしをお姫様抱っこした。




「何がありがと…だ?お前マジふざけんな」




聖とあたしはそのまま冷めやらぬグラウンドを後にした。




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