続*俺様王子とキケンな契約!?
「まあ、いいじゃん。それより、 ほら」
ひょいっとあたしの顎を掴む神矢くん。
あたしは自然と上を向かされる。
「ちょ、ちょっとまださっきの話おわってな────」
神矢くんの綺麗な指があたしの唇をツーっとなぞる。
「契約、誓うなら…目閉じて」
有無も言わせないようなその瞳。
いつもそうだ。
いつもそうやってかき乱すんだから。
それでもやっぱり受け入れてしまうのは惚れた弱みって言うやつなのかな。
あたしはそっと目を閉じた。
何だか強引だけど、まるで結婚式の誓いのキスみたい。
そっと優しく触れた唇。
一瞬にして離れた唇に二人で笑い合う。
あたしの頭に手を回した神矢くんはまた唇を重ねてきた。
今度は強引に。
何度も何度も角度をかえて降ってくるその唇に気づけば夢中になって求めた。