続*俺様王子とキケンな契約!?
あれから理沙に振り回されるがまま店を転々とし、結局理沙に推されて勝負下着とやらを購入した。
ピンクのフリルがついた可愛らしいデザインのものと、系統が真反対の少しセクシーなデザインの黒の下着。
スケスケ…だよね。
こんなの着けても笑われそう…
ドキドキした気持ちでマンションに帰ると玄関には聖の靴はまだなかった。
ホッとしたような…少し残念なような…
リビングに入ると、渉が雑誌を読みながら相変わらずソファーでダラダラしていた。
「おかえりんごー」
「ただい…じゃなくて、聖まだ帰ってない?渉ご飯まだだよね?今から作るからちょっと待ってね」
何なんだろね、この会話。
まるであたしが聖と渉のお母さんみたいじゃないか。
ふーっと息を吐くと、渉が顔を上げた。
「聖から何も連絡ねぇけど。あ、一応飯なら作っといた!炊き込み御飯と、あとうどんかなんか茹でたらいいかなーって」
えっ!?と炊飯器を開けると、いい感じに仕上がった炊き込み御飯が!
「……渉、料理出来るの!?」
「料理っつーか、食材を炊飯器に入れだけだし。ってか、スマホ光ってんぞ」
うどんを茹でていた手を止め、あたしはスマホを手に取る。
聖から電話だ!
あたしは慌てて画面をタップした。