続*俺様王子とキケンな契約!?
「ももも、もしもし!?」
慌てて電話に出ると、向こうからハハッと呆れた声がした。
「ももも、って何だよ。フッ、慌てすぎ」
今日の朝まで一緒に居たのに、何だか数日会っていないような錯覚がする。
どうしよ、今すぐ…会いたい。
「い、今どこ?む、迎えに行こっか?」
早く、一秒でも早く…会いたい。
「悪ぃけど……今日は帰れない」
え……?
帰れないって、何!?
もう一緒に住むの嫌になった?
聖より料理上手くないから?
もしかして、他の女の人……
「言っとくけど、お前が心配するようなこと何もねぇから」
「……え?」
「ハルに捕まって今日だけ実家に泊まることになっただけ。明日はちゃんと帰るから」
実家…そうだよね。
たまにはお父さんに顔見せてあげないとね。
聖のお父様はあたしと同居していた一年前のことは知ってたけど、付き合って、以前より気持ちが違うってことを知ってるのだろうか。
ダメだな、あたし…お父さんにもお母さんにも同居のときから何も言わなかったし…
ちゃんと聖のお父様にもご挨拶しに行ったほうがいいよね……