続*俺様王子とキケンな契約!?
あたしはそっと首元のネックレスに触れる。
聖はあたしのプレゼント買うために内緒でバイトしてたって。
本人は絶対言うなよって釘さしてたみたいだけど、後で慶樹くんがこっそり教えてくれた。
というか、慶樹くんがバラしたような結果になった。
だから、あたしも自分でプレゼントしたいんだ。
「ふーん、なるほどねぇ〜。けどさ、今から誕生日に温泉旅行予約とか無理じゃね?普通、旅館とかって何ヶ月も前から予約するだろ」
………あ。
すっかり、そのことを忘れていた。
「え!?どうしよ!そんなことまで頭回らなかったよ〜」
「……別に、日帰りでいいんじゃね?何も、泊まることねぇだろ、泊まること…」
渉はどこか不機嫌そうにブツブツ言う。
「それじゃ意味ないの!!最後のオチはあたしがプレゼントって……」
うわぁ!?何言ってんのあたし!?
渉は一瞬、目を見開いたがすぐにフンッと顔を逸らした。
「お前がプレゼントだって?ハッそんなもん嬉しかねぇだろ。お前みたいなガキくせぇヤツどうしろってんだ」
ハハッと、バカにしたように笑う渉に怒りが込み上げる。