続*俺様王子とキケンな契約!?
*
「いらっしゃいませ。ご予約のお客様でいらっしゃいますか? はい、ではどうぞこちらへ」
オシャレなイタリアンレストラン。
ウエイトレスさんも当たり前だけどすごく様になってて……
す、すごい…
あたしにこんなテキパキとしたことが出来るのか!?
「星野さん?今のお客様にメニューお出ししてください」
「は、はい!」
先ほどのお客様の元にメニューを持っていく。
が、しかし────
「きゃぁっ!」
慣れないパンプスをはいているせいか、少しの段差につまずいて大袈裟に転ぶ。
「す、すいませ…」
テーブルの下に入り込んだメニューを取ろうと屈み込むと……
────ガンっ
「ったぁ〜」
テーブルに頭を打ち付ける。
お客様も呆れているのかクスクスと笑ってあたしを見る。
何をしてるのかって?
バイトですよ、バイト────!!!