続*俺様王子とキケンな契約!?
やっとの休憩であたしはがっくりと椅子にうな垂れた。
「おっ、さっそく落ち込んでるな〜やっぱ一応お嬢のお前には無理な話だよな〜」
ハハッと笑う声に振り向くと、ウェイターの格好をした渉が休憩室に入ってきた。
「そ、そんなことないもん!あたしだって…」
渉に向かって言うと、同じタイミングで休憩室のドアが開いた。
「芽衣ちゃん、渉くん、本当ありがとね〜!また二人に会えると思ってなかったし。今人手不足だからすごく助かるよ!」
ニッコリと笑って言った女の子、峯岸香織(ミネギシカオリ)ちゃんはあたしたちの同級生。
実家がイタリアンレストランを新しく改装し、人手が足りないところ、それを聞いた渉があたしに紹介してくれたのだ。
そして、ちなみに香織ちゃんは渉の元カノでもある。
まあ、あたしには何の関係もないんだけどね。
「本当にこんなやつで役にたってんの〜?何かヘマしたら遠慮なく言えよ〜」
渉はニヤリと意地悪に笑う。
な、何さっ!
「だいたい、何であんたもここで働くのよ!邪魔なんだけど!!」