続*俺様王子とキケンな契約!?
あたしが香織ちゃんの実家のレストランで働くことに決まったとき、オレも働くわ〜なんて言い出したんだ。
「まあ、まあ、人数は多いほうがいいし。それに……私はまた渉くんに会えて…う、嬉しいかな」
顔を真っ赤にさせて言う香織ちゃん。
やっぱり香織ちゃんは変わってないな〜
昔からみんなのアイドルで。
渉が外国行く前に別れたって言ってたけど、本当はどうなんだろ?
「いつまでも休憩してないで、働けよ〜!あ、香織、コイツ全然役に立たなかったらクビにしていいからな!」
最後まで嫌味たっぷりな渉はフッと笑って休憩室を出て行った。
あ〜ムカつく!
本当、優しかったり、嫌味ったらしかったり…
アイツの言動はわけわかんない!
「……ふふっ、二人とも変わってないね。私がずっと憧れてた関係。羨ましいな〜って思ってたんだ」
香織ちゃんはどこか照れた様子で口を開く。
「う、羨ましい関係なんかじゃないよ!ウザいだけだし!」