続*俺様王子とキケンな契約!?




何か貶してやろうと思っても、渉はあたしと違って何も申し分ない働き振りだ。

ウェイター姿なんて、すっかり様になってるし…

スラッとした体型に良く制服似合ってるし…悔しいけど、絶対言わないけど

……かっこいい。


そして、何より……



「あ、あの…っ、連絡先って教えてもらえたりしますか?」


「今度、プライベートで会えたりしませんか?」



そして、何よりだ。

何より、無駄にモテる。



あらゆる女性から声が掛かる渉は優しい笑顔を向けて対応している。


何だよっ!ちょっとかっこいいからってさ!



あんなヤツのどこがそんなにいいんだか…

そう苦し紛れに思っていると、そんな渉をジッと遠くから見つめる香織ちゃんがいた。



やっぱり……まだ好きなのかな。


ってか、あんな可愛い香織ちゃんと別れる渉の気が知れない。


あたしだったら絶対、手放したりしないのに。





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