続*俺様王子とキケンな契約!?
「あれって、うちのクラスの零士じゃん。あんな可愛い彼女いたんだ〜」
いつの間にか隣に渉がいて、ふむふむと頷いている。
彼女…やっぱりそうだよね。
あたしと聖の一件があって、たくさん迷惑ばかりかけたから零士くんには幸せになってもらいたい。
今は順調そうでよかったな…
「何だよお前、もしかして零士に浮気か?聖に言いつけんぞ」
「ち、違うからっ!そんなんじゃないよ…」
ただ、少し嬉しかっただけ。
二人を温かく見つめるあたしに、渉は不思議そうな様子で見ていた。
「芽衣ちゃん、ありがと。すごく美味しかったし着てよかった!」
「そ、それはよかったです!」
って、あたしごときが何シェフ気取ってんだ。
香織ちゃんのお父さん様のお店だっての。
お会計を済ませ、お手洗いに行っている小森さんを待っているようだ。
「それに、何より…ウエイトレス姿の芽衣ちゃん見れたし」
ふっと笑う零士くんにあたしの頬はだんだんと熱くなる。