続*俺様王子とキケンな契約!?




「芽衣ちゃんにここまで愛されてる彼氏さんってすごい幸せなんだろうな〜」



「そ、そんな…ハハッ、いつも迷惑かけてばっかりだからたまには恩返ししたくて…」



照れくさくてそう言うと、香織ちゃんは優しく笑った。



「私も……もうちょっと頑張ろうかな…」



香織ちゃんは小さな声で呟くと、またケーキのデコレーションに取り掛かった。


もしかして……渉、のことだよね。


香織ちゃんにはよくしてもらったし、何か協力したいんだけど……


『オレの気持ちも知らねぇくせに』


あのときの渉の顔を思い出すと…



「芽衣〜〜!こっち飾り付け終わったよ〜〜!」


キッチンを覗き込む理沙にあたしは我に返る。



「あ、ありがとう…今行くっ!」



ホールに出ると色鮮やか飾り付けで目を奪われる。


「どうよ〜〜三人で手分けしたら早いでしょ?」


ドヤ顔であたしを見つめる理沙。

そんな姿に思わず笑ってしまうけど、感謝の気持ちでいっぱいだった。





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