続*俺様王子とキケンな契約!?
「……おはよ、神矢くん」
掴まれた腕にドキドキしていると、神矢くんはあたしの髪を撫でた。
「…ここ寝癖ついてんぞ。」
「え?どこ?」
適当に髪を触ってみるけど、ハネているところはなさそう…
「ほら、こっち」
返事をする間もなく、あたしは神矢くんの胸の中に引き寄せられた。
「…ちょ、ちょっと」
「ちょー温ったけぇ」
なんて、あたしをギュッと強く抱きしめる。
寝癖なんて引き寄せるためのウソだなんて!
それでも、あたしは嬉しく思ってしまう。
あたしも神矢くんをギュッと抱きしめると、神矢くんはそっと腕を緩めて顔を近づけてきた。
「芽衣、おはようのチューは?」
……え?