続*俺様王子とキケンな契約!?



神矢くん、ここの常連さんなんだ…

何だかわからないけどそう思った。



某然と立ち尽くしていると、先ほどの笑顔の男性があたしの元にやってきた。



「どうぞ、こちらへ。」


恭しく一礼した男の人に案内されたのはソファーやテーブルが置かれたちょっとした休憩スペースなようなところ。


どこ家具も高級そうだ。


ソファーに座ると、奥から違う男の人が出てきて紅茶を出してくれた。



「あ、ありがとうございます」



慌ててお礼を言うと、笑顔の男性はあたしの向かいのソファーに腰をかけた。



「このお店は、聖様のお父様の会社と親しくさせてもらっているブティックなんです。」



あたしが疑問に感じていたことが分かったかのように男性は言った。



「神矢社長は海外にも会社を持ち、去年の春に海外に拠点を移した星野様とご交流がありそういう話をしていたそうです。」



「ああ、うちの父ですね」



会話の流れにそって言うと、目の前の男性はハッとした表情になった。


……え?

何か変なこと言いましたか?




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