続*俺様王子とキケンな契約!?



「…し、失礼を承知でお伺いします。あなたはもしや星野芽衣様ですか?」



星野芽衣ってあたしのことだよね?

様ってついてることには違和感あるけど頷いてみせた。



「そ、そうですけど…」



すると、目の前の男性さらに奥にいた社員の方たちが青ざめていくのが分かった。


ポカーんとしていると、一斉に頭を下げはじめる社員の方たち。



……え?



「これは大変申し訳ありませんでした。なんとご無礼なことを」



ええっ!?

ご無礼なことって何かされたっけ?



「いえ、顔をあげてくださ……」


「星野様の大切なお嬢様になんてことを……」


……なんか、すごいことになってる?



「あ、あたしは父の仕事のことはわからないので……お嬢様とか言われてもちょっと……」



神矢くんの家はお父様が全国からも有名なブランドを経営していることは知っている。


神矢くんも学園の王子様で生粋のおぼっちゃまであることは見ればわかる。


しかし、あたしは父の仕事なんて知りもしないしどこから見てもただの女子高生。


いきなりお嬢様とか言われても……




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