続*俺様王子とキケンな契約!?
ブティックを出てからというと、神矢くんはあたしの肩を抱いたままガツガツと歩いている。
「……ど、どうかしたの?」
思い切って聞いてみると、人通りが多い中神矢くんは足を止めた。
「お前、あの男になんかされたか」
低い声が耳を掠める。
「え?いや……別に…」
「なんかされたら言え。あんな店潰してやるよ」
そう言うと、また歩き出す神矢くん。
つ、潰すって…そんな!
でも、神矢聖ならやりかねないな……
そんなとこがまた怖い。
というか、どうしてブティックに?
欲しいものでもあったのかな……
夜ご飯は神矢くんがオススメだと言っていたオシャレなイタリアンのお店に行ってマンションに着いたのはもう22時を過ぎていた。
豪華な夕食に満腹になったあたしはソファーでくだっていると隣に神矢くんが座った。