続*俺様王子とキケンな契約!?
「お前、嬉しそうな顔して食ってたな。」
「だって美味しかったんだもん!でもあたしは神矢くんの料理の方が好きだなー……」
なんて、振り向くと神矢くんは満足そうに笑っていた。
「……芽衣」
そんな囁くような甘い声がして顔をあげると、神矢くんは頬に手をおいた。
くすぐったくて身をよじりそうになったけど、何より神矢くんの手が触れていることが嬉しかった。
ダメだあたし……
やっぱり神矢くんが全然足りないよ。
「神矢くん…」
「オレさ、もう……」
お互いの視線が交じり合ったとき、
プルルルルルル────と着信音が鳴った。
鳴っているのはあたしじゃなくて神矢くんの携帯。
神矢くんは電話に出ようとせず、黙ってあたしを見つめている。