続*俺様王子とキケンな契約!?
「もう!焦れったいな〜!神矢に直接聞きなさいよ!電話の女は誰だって!」
理沙は興奮気味で言う。
「そんなの……聞けるわけないよ。」
だって、怖い。
浮気とかじゃないって信じてるけど…
あたしが知らないところで女の人と話してるなんて、ただ自分が認めたくないだけ。
弁当に手をつけず、俯いていると
後ろのドアが勢いよく開いた。
「芽衣ちゃんっ!」
息を切らして教室にやってきたのは慶樹くんだ。
「どうしたの?」
慶樹くんは呼吸を整えると
あたしの机に両手を置いた。
「昨日さ、繁華街で聖と女の人が歩いてるとこ見たんだ。」
その言葉を聞いた瞬間、心臓が嫌な音を立て始める。
何やら真剣な慶樹くんの目は冗談なんかじゃなく、真実を話していると思った。