続*俺様王子とキケンな契約!?
「ふーん、それがどうしたの?」
答えたのは理沙。
どうってことない様子で卵焼きを食べている。
「それが!その二人、メンズブティックに入って行ったんだよ!!」
ドクドクとだんだん心拍数が上がっていく。
それってこの間あたしと一緒に行った所?
……どうして?
「…何それ?援交!?」
大声を出してそう言った理沙はポロッと卵焼きを落とした。
「わかんねぇけど、その相手20代ぐらいの女でその後、高そうなジュエリーショップに入ってった……すげぇ仲良さそうだった」
頭がグラグラと揺れる。
きっと何かの間違いだよ。
うん。きっとそうだ。
だけど……不安が募っていくばかり。
歯を食いしばってないと二人がいる前で泣いちゃいそうだ。
「……芽衣、絶対別れちゃダメだからね!!」
理沙はあたしの両肩に手を置いた。